草食系院生ブログ

「労働」について思想史や現代社会論などの観点からいろいろ考えています。日々本を読んで考えたことのメモ。

2013-01-13から1日間の記事一覧

「陶冶」=「教養」としての労働-ヘーゲル『法の哲学』より

今回はヘーゲルの労働観についてです。 ヘーゲルはアダム・スミスの『国富論』から影響を受けながら、市民社会の本質を「欲求の体系」に見出し、独自の市民社会論を構想しました。ヘーゲルにとっての市民社会とは「市場経済」とほぼ同じ意味です。『法の哲学…