「普遍経済学」あるいは「過剰性の経済学」の試み――バタイユ『有用性の限界 呪われた部分』から考える1

ジョルジュ・バタイユが通常の経済学の領域にとどまらない、人類学などの知見を取り入れた「普遍経済学」を構想したことはよく知られています。普遍経済学という言葉に表れているように、バタイユのいう経済学は、いわゆる「経済」の枠を超えて、より広い社会-経済の領域をその範疇に捉えています。 この「普遍経済学」の…