「祝祭」と「蕩尽」――バタイユ『有用性の限界 呪われた部分』から考える2

前回は、バタイユの構想した「普遍経済学」では「過剰性」がキーワードである、ということを見ました。これは、人間の欲望が根源的に「過剰性」に取り憑かれている、というバタイユの洞察からくるものです。人間の欲望はとどまることを知らず、放っておくとどんどんと増殖していく。この「過剰性」をどのように処理するか…