草食系院生ブログ

「労働」について思想史や現代社会論などの観点からいろいろ考えています。日々本を読んで考えたことのメモ。

2015-04-26から1日間の記事一覧

現代に残された「蕩尽」の可能性とは-バタイユ『有用性の限界 呪われた部分』から考える5

前回からの続き。 バタイユは、近代の資本主義社会において「過剰なもの」を「蕩尽」するための方法が失われ、「過剰なもの」のさらなる増殖を目指した無限運動が自己目的化していることを批判的に捉えていたのでした。 しかし現代社会においても限られたか…